- 金玉がなんか痛いかもしれない…
- 金玉の血管が太くて凸凹している…
- もしかしたら大変な病気かもしれず心配…
金玉の話は中々相談がしにくいことが多く、私と同じ悩みを持っている方が少しでも安心して行動に移せるようになればと思い記事を書きます。結論からお伝えすると、私の左側の金玉は精索静脈瘤で、症状もグレード3と手術適用レベルでした。手術に至るまでの経過や術後2週間経った今の状況についてお伝えしたいと思います。
なお、この記事は精索静脈瘤について記載していますが、あくまでも素人がネット等の情報を見て書いているだけですので、金玉に違和感があれば勝手に判断せずに、恥ずかしがらずに近くの泌尿科に行くようにして下さい。
※精索静脈瘤の内容は私が手術をしてもらった銀座リプロ外科のHP内容を参考に記載しています
いつもは面倒くさがり屋のサラリーマンとして、私がオススメする商品を紹介しています!

精索静脈瘤とは

精索静脈瘤とは、精巣の周りの静脈が拡張してコブのようになる状態です。一般男性の15%に認められますが、重症度がグレード1からグレード3まであり、精索静脈瘤であっても自覚症状がない場合もあります。
重症度 | 状態 | 手術適用 |
---|---|---|
グレード1 | 触って腹圧をかけるとわかる | 軽症のため経過観察 |
グレード2 | 触ってわかる:腫れている | 手術適用 |
グレード3 | 見て分かる:金玉が凸凹している、腫れている | 手術適用 |
コブになる理由は、本来であれば身体を循環する血液が、金玉部分で逆流して血液が溜まり、静脈という血管が太くなるためです。悪化すると金玉が腫れたり、金玉の表面が凸凹したり、金玉が痛くなったりすることがあります。
血管が太くなると温度も高くなるため、金玉の機能が悪化して、金玉が小さくなったり、精子の状態が悪くなったり、男性ホルモンの低下などにつながります。そのため、精索静脈瘤は男性不妊の大きな要因の一つとなっています。
私の場合は幸いなことに既に子どもに恵まれていたので、男性不妊治療ではなく、単純に金玉に痛みを感じるようになったため手術をすることに決めました。

100人いたら15人が精索静脈瘤の可能性があります。
精索静脈瘤と診断されるまで


私は今年で40歳になりますが、実は金玉がおかしいと思っていたのは20歳ぐらいからでした。右側の金玉に比べて左側が大きい気がしており、金玉表面の血管が凸凹していました。通常は気にならないぐらい目立つことはありませんが、お風呂上がりだと血管が凸凹と見えるという状況だったので、お風呂上りなど一時的に症状だと思っていました。
その後、結婚して子どもにも恵まれて普通に生活していましたが、2024年3月頃に年度末ということで仕事もかなり忙しくストレスも高い状態でした。そんな時に金玉に何か違和感を感じるようになりました。すごく痛いという訳ではなく、たまに何か感じるぐらいなのですが、自分としては嫌な感じで色々とネット等を検索して調べました。
症状としては左側の金玉付け根部分から金玉の下側にかけて、目で見えるぐらいの凸凹とした血管が見えていました。触るとグニョグニョして気持ちが悪く、触るだけだと痛みなどはないのですが、大きく金玉を上下に揺らしてみると痛みが少しありました。



100人いたら15人が精索静脈瘤の可能性があります。
手術を決断するまでの経緯


病院には行っていませんが、症状からおそらく精索静脈瘤であると予想していました。私自身、自力で治療できる方法があれば試したかったのですが、色々と調べてみると自力での治療は難しいことが分かりました。
精索静脈瘤の治療方法
精索静脈瘤の治療にはいくつか方法がありますが、根本的な治療をしない限り完治しないようです。生活習慣の改善やサプリメントの使用では、根本的な解決には至らないことが多いようです。
長風呂やサウナを避けたり、トランクスを履いたり、生活習慣を変えることで金玉の温度を下げることはできますが、根本的解決にはつながりません。また、サプリメントや漢方薬なども医学的根拠が低いようです。精索静脈瘤の根本的な治療としては手術しかありませんでした。



症状がなければ通常の生活には問題ありません。
手術の判断
精索静脈瘤で困っている人の多くは不妊です。男性側にも問題がある場合、高い確率で精索静脈瘤になっているようです。しかし、私自身は幸いにして子どもに恵まれており、これ以上も望んでいない状況でした。
そのため、私は精索静脈瘤による金玉の痛みを解決するだけに手術をすべきか悩みました。ただ、人生80年と考えた場合、私は40歳でしたので、人生残り半分をこの痛みとともに過ごしていくこと、そしてその痛みは悪化する可能性があることを考えると、手術をしようと決心しました。



お金もかかりますが、健康第一です。
手術の方法
手術の方法はシンプルで、逆流している静脈を結紮する、つまり血管を縛って血行を止めることです。ただし、手術方法がいくつかあり、一般的な方法は逆流している静脈だけでなく、その周辺にある動脈やリンパ管、神経もまとめて縛るようです。
率直に健康な動脈やリンパ管や神経までも縛るのは嫌だなと思い、ネットでさらに調べていくと、銀座リプロ外科で行われている手術であれば、逆流している静脈以外の大事なものはすべて温存でき、かつ再発率もかなり低かったのでとても魅力的でした。
手術方法 | 銀座リプロ外科 | 一般的な手術 |
---|---|---|
麻酔 | 局所麻酔 | 全身麻酔 |
手術日数 | 日帰り | 3泊4日 |
特徴 | 逆流している静脈のみ結紮 | 逆流している静脈だけでなく、動脈・神経・リンパ管も一緒に結紮 |
再発率 | 0.5% | 5%以上 |
保険適用 | 保険適用外 | 適用 |
高額療養費制度 | 保険適用外 | 適用 |
医療費控除 | 適用 | 適用 |
一般的な手術も保険適用されていることから、厚生労働省が問題ないと判断していることから安心感はあります。しかし、再発率がより少ない点や自分の身体のことを考えると、銀座リプロ外科にお願いすることに決めました。また、初診同日に手術が可能ということで、東京に何度も行く必要がないことも決めた理由の一つでした。



初診同日に手術が可能なのは、地方住みにはとても助かります。
高額療養費制度とは
高額療養費制度は、日本の公的医療保険制度の一部で、高額な医療費がかかった際にその負担を軽減するためのものです。この制度を利用することで、一定の自己負担額を超えた医療費が払い戻されます。なお、自己負担額は年齢や所得に応じて決まっています。
例えば、医療費が月に10万円かかった場合、自己負担限度額が3万円なら、7万円が高額療養費として払い戻されます。高額療養費制度は医療費の負担を軽減し、安心して治療を受けられるための重要な制度です。
高額療養費制度は保険適用されたものしか利用できず、銀座リプロ外科の手術は適用外でした。ただし、医療費控除は適用されますので、手術負担を減らすことが出来ます。



本当は高額医療制度使えたら良かったです。
医療費控除
医療費控除は、日本の税制上の仕組みで、年間に一定額以上の医療費を支払った場合に、その一部を所得から控除し、所得税や住民税の負担を軽減する制度です。控除対象となる医療費には、本人だけでなく、配偶者や扶養家族の医療費も含まれます。
対象となる医療費は、病院での治療費、薬局で購入した医薬品、通院のための交通費などが含まれます。ただし、美容整形や健康増進のための費用は対象外です。医療費控除を受けるには、毎年の確定申告期間(通常は翌年の2月16日から3月15日まで)に申請を行う必要があります。
銀座リプロ外科での手術費用や新幹線代などの交通費は医療費控除の対象であるため、確定申告をすることにより負担を少しでも軽くしたいと思っています。



領収証は忘れないように取っておきましょう。
銀座リプロ外科の手術までの流れ


東京には気軽に何度もいけないため、初診同日に手術を希望する内容を問い合わせしました。初診同日手術は、日中の診療が終わってからの夜間対応となるため、夜間費用が別途かかるようです。
連絡して大体1ヵ月後以降で予約が取れるという事でしたが、私は業務都合もあり2ヵ月後に予約しました。手術日が決定した後は、カルテ作成のために連絡のやり取りをしました。
手術の前日に剃毛するようにお願いされました。金玉も剃毛するため安全面から電気シェーバーをオススメされましたが、すっかり忘れており髭剃り用のカミソリで剃毛していました。剃毛する理由は、衛生上の問題もありますが、手術後に傷に絆創膏を貼って1週間後に剝がす時に、陰毛がない方が痛みが少ないこともあります。



とても簡単に手術日を予約出来ました。
手術当日の流れ


銀座へ移動
銀座リプロ外科はその名のとおり銀座にありますが、銀座行ったことがなかったのでワクワクしていました。第1印象は外国人がめっちゃいたことです。平日ということもあったのかもしれませんが、歩いている人の半分は外国人で東京はすごいなと驚きました。



外国人が多すぎで日本じゃないかと思いました。
受付
銀座リプロ外科はビルの中にあり、指定された時間になったので1階のインターホンで連絡するとエレベーターを解除してもらい、病院の中に入りました。なお、病院には感染症防止のため不織布マスクをするように事前に指示がありました。
エレベーターから降りると、すぐに靴を脱いでスリッパに履き替え、手指アルコール消毒をし、非常に衛生面に気を付けている印象でした。



時間までは近くの喫茶店で待っていました。
診察
受付で手続きが終わったら、すぐに診察となりました。先生に金玉を触診され、金玉の大きさを確認、そしてエコーを使いながら金玉の中身に異常がないか、金玉の静脈の太さを測定していました。その結果、左側の金玉が精索静脈瘤という事で、私の予想は当たっていました。なお、精索静脈瘤グレード3であることが分かり、精索静脈瘤が右側の金玉の方にも影響していたということが分かりました。
精索静脈瘤のグレード3で手術適用だったため、そのまま手術に対する説明を丁寧にしていただき、その上で手術同意書にサインをしました。
重症度 | 状態 | 手術適用 |
---|---|---|
グレード1 | 触って腹圧をかけるとわかる | 軽症のため経過観察 |
グレード2 | 触ってわかる:腫れている | 手術適用 |
グレード3 | 見て分かる:金玉が凸凹している、腫れている | 手術適用 |



医者に正式に診断されると安心です。
血液検査
手術前には血液検査(B型肝炎・C型肝炎・HIV・梅毒)をしました。血液検査の結果が出るまでに約20分程度ありましたが、その間に今後の手術をどのようにするのかというビデオを見せられていました。その後、血液検査も問題なかったため正式に手術することが決まりました。



何もなくて安心しました。
手術費用の支払い
手術が終わったらすぐに帰宅できるように、手術前に手術費用を支払いました。当初、銀行振り込みで支払うと思っていましたが、クレジットカードも使えることが分かりましたので、ポイントが付くクレジットカードで支払いました。
その後、ポカリスエットの500mlペットボトルをいただき、水分補給のため少し飲みました。そして手術前のトイレに行き、手術部屋に移動しました。



ざっくり70万円です。高いけど後悔していません。
手術
手術部屋に入ると下半身を脱ぐように言われ、タオルで下半身を隠しながら手術台へ移動しました。看護師の方がどのような音楽が好きかと聞かれたので、どういうことかと確認すると、リラックスできるように音楽をかけてくれるようでした。そのため、私は喫茶店のような落ち着いた音楽を流してもらいました。
手術は先生1名と看護師2名で実施していただきました。手術台に仰向きで寝転がると、胸のあたりでカーテンをされて、胸より下は何も見えない状況となりました。患部をアルコールでしっかりと殺菌した後、手術用のカバーを身体にかけられました。そして、いよいよ麻酔注射を刺すのですが、これが意外に痛かったです。もちろん我慢できる痛さではありますが、後戻りも出来ませんので覚悟を決めるだけでした。
麻酔後はほぼ痛みもなく終わりました。途中で痛みがないか確認され、少し痛い場合は追加で1度だけ麻酔を打ってもらいました。手術されている状況が見えないので、色々な想像をしてしまい、手術中はかなり緊張していました。特に患部から血管を引っ張り出されているであろう時は、痛くはないのですが何かが引っ張られるような感覚があり、早く終わってほしいと思っていました。一番の山場が無事終わったということを聞いた時はホッと安心しました。
大体手術を始めて1時間したぐらいに、手術が終わったことを唐突に伝えられました。そのぐらい何が行われているか分かりませんし、痛みも感じませんでした。



最初だけ我慢すれば大丈夫です。
手術終了
手術部分の傷口は折りたたまれたタオルで圧迫され、金玉もブラブラしないように固定されていました。痛みはありませんでしたが、どうしても左足をかばってしまうため、歩くスピードはゆっくりになり、歩き方も独特だったと思います。
手術後は、先生から今後の過ごし方について注意点を聞きました。抗生物質を1週間しっかりと服用すること、タオルを金玉の下にいれて、金玉を持ち上げておくこと、金玉が動かないように出来るだけピッタリしたパンツを履くようにすること、を言われました。
その後は看護師の方に見送られエレベーターに乗って、自宅に戻りました。夕食の時に抗生物質と痛み止めを飲んでいたせいか、自宅に戻る前痛みはありませんでした。





温存してもらえたのは非常にうれしいです。
手術翌日


手術翌日から手術部分の傷口を圧迫していたタオルは外して良いということで外してみると、左金玉の上側に2~3cm程度の横線の上からキズパワーパッドのような絆創膏が貼ってあるだけで、傷口はかなり小さいと分かりました。傷口も内側から縫われているため、縫った後もなく横線だけでした。しかも塗った糸は自然に溶ける糸であるため抜糸も必要ないという事でした。
痛み止めは定期的に飲んでいましたので痛くはありませんでしたが、常に気にはなっていました。ピッタリしたパンツを履いて下さいと言われていたのですが、いまいちピッタリしたパンツがよく分かっていませんでした。そのため、あまりピッタリしたパンツを履いておらず、歩くと金玉が揺れて痛みが出ていました。